2013年9月24日火曜日

中国:74都市で大気汚染基準値を超えた日数平均は45%、PM2.5とオゾン汚染

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●20日、中国74都市において、今年上半期の大気汚染基準値を超えた日数の割合は平均45.2%、主な汚染物質はPM2.5とオゾンであったことがわかった。


レコードチャイナ 配信日時:2013年9月23日 23時10分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=77049&type=0

74都市で大気汚染基準値を超えた日数の割合は平均45%=多くの都市でPM2.5とオゾン汚染―中国

 2013年9月20日、新華社(電子版)によると、中国環境保護省が7月末に発表したデータで、中国74都市において、今年上半期の大気汚染基準値を超えた日数の割合は平均45.2%、主な汚染物質はPM2.5とオゾンであったことがわかった。

 中国科学院大気物理研究所の王●思(ワン・ユエスー、●は足へんに夭)研究員は「事実、オゾン汚染は全国的な環境問題となっている」と語る。
 関連研究によれば、オゾンは二次汚染物質で、主に窒素酸化物、揮発性有機化合物などの物質が、高温や強い太陽の照射といった気象条件が重なることにより、酸素と化学反応を起こして生成されるという。

 長い間、オゾンは地球の生物を紫外線から守ってくれる有益な物質に過ぎないと考えられてきた。
 環境保護の専門家によると、大気中の90%以上のオゾンは中高域の成層圏に集中しており、確かに太陽の紫外線を防御し、地球保護の役目をしているが、約10%のオゾンは地表の対流層に集まり、人体の健康に良くない影響をもたらす可能性があるという。

 「主にオゾンの強酸化性により、人体の細胞壁が破壊されたり、酸性雨が降って農作物が大規模な打撃を被ったりすることが考えられる」
と北京大学公共衛生学院の潘小川(パン・シャオチュワン)教授は指摘する。
 オゾン汚染は国際的な問題で、米ロサンゼルスでは数十年にわたる対策で大幅に改善されたものの、今なお基準値を超える状態だ。
 中国は、米国のオゾン単体での汚染とは異なり、PM2.5とオゾンとが相互に作用し、さらに汚染問題は始まったばかりということもあり、状況改善へのハードルはさらに高いものとなっている。



ANN News  2013/09/30 05:50
http://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000013229.html


 
北京市の大気汚染が深刻化 6段階で最悪のレベルに

 北京市の大気汚染が再び深刻化しています。
 人体に有害な影響を与えるPM2.5の値は、1立方メートルあたり300を超え、6段階で最悪のレベルとなりました。

 29日の北京市内は、朝から大気汚染が原因とみられる霧がかかったような視界の悪い状態が続きました。
 北京市の環境保護観測センターによりますと、午後8時時点で35カ所の観測地点のうち、1立方メートルあたりのPM2.5の値が300を超える6段階で最も汚染が激しい「厳重汚染」となった地点が5カ所となりました。
 また、2番目に汚染が激しい「重度汚染」の地点は20カ所を超えました。中国気象局によりますと、中国北部の大気汚染は30日以降も続くとみられ、呼吸器に疾患を持つ人は外出を控えるよう注意を呼びかけています。



サーチナニュース 2013/10/01(火) 12:00 
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=1001&f=national_1001_015.shtml

ウソつけ! 深刻な汚染の最中に「大気は改善」=中国版ツイッター

  北京市政府の広報が中国版ツイッター・微博に開設している公式アカウント・北京発布は9月29日、
 「北京市の空気は14年連続で改善している
と伝えた。
 北京市で最悪レベルの大気汚染が発生しているなかでの改善発表に対し、中国の微博ユーザーから反発の声が多く寄せられた。

  北京発布によれば、1998年から講じてきた200以上の大気改善策によって、北京市の空気中の汚染物質は2012年までに全面的に減少した。
 さらに二酸化硫黄や二酸化窒素濃度は国家基準に適合しており、吸入性粉じん濃度も12年に基準に達したという。

  しかし、9月29日に大気汚染が悪化し、呼吸器障害などを引き起こす微小粒子状物質「PM2.5」の1立方メートル当たり平均濃度が250マイクロミリグラムを超えるなど、極めて深刻な大気汚染が発生した。
 北京市政府の広報が「北京市の空気は14年連続で改善している」と発表する一方で、北京市環境保護観測センターは「大気汚染は深刻だ」としてマスクを着用するよう呼びかけた。

  中国の微博ユーザーたちからは
●. 「大気汚染が観測された日に改善の発表をするなんて、まさに“自分も騙し他人も騙す”だな」、
●. 「窓を開けてみろよ! これがお前たちの言う改善の効果だぞ!」
など、怒りの声や批判するコメントが多く寄せられた。

  皮肉を込めて批判するユーザーも多く、
●.「ここ数日は重度の汚染が続いているなかで、こんなにも落ち着いて改善を主張できる点は本当に敬服する」、
●.「もしかしてオレの目に問題でもあるのか?」
などの批判があった。

  中国では最近、事実ではない“つぶやき”が500回以上リツイートされると懲役3年が課されるという新たな司法解釈があり、実際に中学3年生が逮捕されている。
 そのため、
●. 「大気改善なんてデマだろ? 500回リツイートされているのに捕まらないのか?」
という指摘が非常に多く寄せられた。

  北京発布による“大気改善”に関する同つぶやきは、すでに1万回以上リツイートされており、
●. 「500回超えてるぞ! 早く逮捕しろ!」
とのコメントも多かった。
 現実が反映されていない今回の発表には中国人も怒り心頭のようだ。



毎日新聞 2013年10月07日 07時00分
http://mainichi.jp/feature/news/20131007k0000m030105000c.html

中国:大気汚染「最悪」 連休ラッシュを直撃

 【北京・石原聖】中国・北京市を中心に6日、大気汚染が6段階で最悪の「厳重汚染」となり、視界不良のため北京国際空港の発着便に欠航・遅延が出る事態となった。
 建国記念日「国慶節」の大型連休のUターンラッシュが始まったが、北京と各地を結ぶ高速道路が霧やもやのため一時通行止めとなり、北京市環境当局は外出を控えるよう呼び掛けた。

 大気汚染の原因となる微小粒子状物質「PM2・5」による厳重汚染は北京、天津市のほか、吉林、河北、遼寧、山東、山西などの北東部から陝西、湖南などの内陸部にかけて広がった。

 北京の世界遺産・頤和園(いわえん)の昆明湖(こんめいこ)には、大型連休前から黄色いビニール製の巨大アヒル「ラバーダック」が浮かべられているが、「霧でかすみ、色が灰色に変わったようだ」と中国メディアが話題にしている。大型連休が終了する7日ごろまで深刻な汚染が続きそうだと予測している。


レコードチャイナ 配信日時:2013年10月7日 21時33分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=77647&type=0


●深刻な大気汚染でプロゴルフツアーの開始時間、2日連続で遅れる=参加選手はマスク着用―北京市

 2013年10月6日、国慶節(建国記念日)期間中の中国北京市では深刻な大気汚染により、同市で開催されていた女子プロゴルフツアー、レインウッドLPGAクラシックの開始時間が遅れるなどの影響が出た。
 騰訊体育が伝えた。

 3~6日の日程で開催されたレインウッドLPGAクラシックでは、中国の精鋭フォン・シャンシャン(馮珊珊)やステイシー・ルイス(米)など世界トップレベルのプロゴルファーが集うゴルフの祭典だ。
 折しも連休期間中ということもあって多くの観客が訪れたが、北京があいにくの天気となり、せっかくのゲームに一抹の心残りが残る結果となった。

 大会3日目となった5日、軽度のスモッグが発生した影響で視界が低下し、当初は8時25分だったゲームの開始時間は一時間半遅れの9時55分スタートとなった。
 最終日となる6日も北京の大気の状況が依然として悪かったため、再び開始時間を遅らせて11時35分からのスタートとなった。
 この影響により、大気汚染を心配してマスクを着用してプレーする選手が続出した。



レコードチャイナ 配信日時:2013年10月19日 8時40分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=78052&type=0

地球最大の汚染源・中国は地獄に似ている―英誌

2013年10月16日、英経済誌・エコノミストはこのほど、
中国を地球最大の汚染源とみなし、19世紀のロンドン同様、
中国を「地獄」に例えた。

 中国は全世界が認める最大の環境汚染源だ。
 その中国もゆっくりではあるが環境保護の道を歩み始めた。環境汚染問題を解決することは、中国だけでなく、その他の国にとっても大きな福音だ。
 では、中国の環境汚染はどれほど深刻なのか?
 19世紀の英ロマン派詩人P・シェリーは、人口が多く、いつもスモッグに覆われたロンドンを「地獄に似ている」と例えたが、現在の中国はまさに地獄だ。

 ロンドンは貧困と環境汚染から抜け出すことができたが、中国が英国と同じ道を進んでいるとは思えない。
 まず時代が違う。19世紀のロンドンと現在の中国では大気中の二酸化炭素の濃度が格段に違う。
 また、中国の領土は英国より巨大で、経済成長のスピードも速い。
 中国の大気汚染が他国に与える影響も、これまでのどの国よりはるかに大きい。

 今年1月、北京市の大気中に含まれる有毒物質の量は世界保健機関(WHO)の基準値の40倍を超えた。
 中国の10分の1の田畑が化学物質や重金属で汚染され、
 半数以上の都市で使用されている水は清浄や飲用に適していない。
 中国北部の都市は深刻な大気汚染が原因で、住民の平均寿命は5年半も短命だ。

 中国政府は国民の批判を恐れ、2570億ドル(約25兆1600億円)を投じて環境汚染対策に取り組むとしているが、
 この額は香港の1年間のGDPに匹敵。
 また、中国の1年間の国防予算の2倍だ。

 中国は世界の40~45%の石炭、銅、鉄、ニッケル、亜鉛を消費。
 さらに、中国の工場が排出する二酸化炭素量は1990年の20億トンから90億トンに跳ね上がり、全世界の30%を占めた。
 その数字は米国の2倍に相当する。

 中国に必要なことは二酸化炭素排出量の削減だ。
 エコノミスト誌はその有効手段として、中国政府が民間企業に炭素税を課すことを提案。同時に先進国に対して中国の環境保護政策に積極的な支援を行うよう呼びかけている。



レコードチャイナ 配信日時:2013年10月24日 14時2分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=78270&type=0

スカウター爆発級」の大気汚染と中国国営通信社、
農村発のPM2.5が大量発生―中国


●23日、ハルビン市など中国東北部でこのほど“観測限界を超えた”大気汚染が検出された。この猛烈な大気汚染はいくつかの条件が重なって生じたものだが、その一つがなんと農業だという。

 2013年10月23日、ハルビン市など中国東北部でこのほど“観測限界を超えた”大気汚染が検出された。
 この猛烈な大気汚染はいくつかの条件が重なって生じたものだが、その一つがなんと農業だという。

▼「スカウター爆発」級の大気汚染

 ハルビン市では一時、1000マイクログラム・立方メートルを超えるPM2.5を観測。
 500マイクログラム・立方メートルを超えた時点でAQI(環境空気品質指数)は最悪値の500と測定される。
 そのためハルビン市のAQIは上限の500を指し続けたまま。
 「観測限界を超えた」と評されたゆえんだ。

 なお一部中国メディアは「爆表」(計器爆発)という表現を使っている。
 これはマンガ・ドラゴンボールの戦闘能力を計る機器、スカウターが強敵に遭遇すると計測しきれなくて爆発することから生まれたネットスラング。
 「**くんは爆表した」(**くんの能力が一気に上がった)という具合に使うらしい。
 ただ大気汚染関連では単純に「観測限界を超えた」という意味で使用されている。
 権威ある中国国営通信社・新華社までもが
 「ハルピンを包囲するスモッグ、PM2.5 の“スカウター爆発”続く
というタイトルで報じているのがすごい。

▼突然の大気汚染、その原因は?

 さて、中国東北部に突然出現した猛烈な大気汚染、その原因はなんだろうか。
 ハルビン市政府は3つの原因があると説明している。

(1).気象条件。
 風が弱いほか、逆転層の発生により対流が起きず、水平方向にも垂直方向にも大気が拡散しなくなった。
(2).都市周囲の農地でトウモロコシや小麦の茎が燃やされた煙。
(3).冬季の集中暖房が始まったため、各所でボイラーが稼働し始めたこと。

 農家の問題という説明を政府の責任逃れと感じる人もいるようだが、農地での焼却処分はこれまでにも大きな問題となってきた。 
 2011年には南京市など江蘇省各地を濃霧が覆い、化学工場の爆発があったのではなどとデマが広がる騒ぎとなった。
 しかしこの煙、実際には各地で小麦ワラの焼却が始まったことが原因だった。

 ハルビン市は現在、さまざまな大気汚染対策を打ち出しているが、その一つに農地での焼却処分取り締まりがある。
 現在、農村部に職員を派遣し、焼却処分を取り締まっているという。

 東北網は焼却処分が増えた背景についても言及しているが、これがなかなか興味深い。
 トウモロコシを手作業で収穫していた時代には茎は燃料にされたり飼料にされたりしていたのだが、機械で収穫すると粉々に粉砕して畑にばらまかれてしまう。
 そこで焼却処分が広まってしまった。
 また農村にガスが普及したことで、茎を燃料として使う需要はますます薄れてしまった。

●高口康太(たかぐち・こうた)
翻訳家、ライター。豊富な中国経験を活かし、海外の視点ではなく中国の論理を理解した上でその問題点を浮き上がらせることに定評がある。独自の切り口で中国と新興国を読むニュースサイト「KINBRICKS NOW」を運営。



【自然生態系破壊:中国】

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2013年9月12日木曜日

団地ベランダに整然と並ぶ100枚以上の「臭」と書かれた垂れ幕=その理由は?

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●11日、中国福建省アモイ市にある住宅団地では、100軒以上の家がベランダに「臭」と書かれた垂れ幕を掲げている。これは一体何のために行われているのだろうか?


レコードチャイナ 配信日時:2013年9月12日 20時0分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=76660&type=0

団地ベランダに整然と並ぶ100枚以上の「臭」と書かれた垂れ幕=その理由は?―福建省アモイ市

 2013年9月11日、中国福建省アモイ市にある住宅団地では、100軒以上の家がベランダに「臭」と書かれた垂れ幕を掲げている。
 これは一体何のために行われているのだろうか?
 新華網が伝えた。

 読者から寄せられた情報によると、問題の団地は同市杏林錦園の住宅地にあり、戸数は約3000戸、20階以上の高層住宅が立ち並んでいる。
 現場を訪れた記者が住民に話を聞くと、周辺に複数の大きな化学製品工場があり、昼夜を問わず異臭が漂ってくるとのこと。
 関連部門に何度も陳情したが具体的な対応策を取ってくれないため、ある住民がこの手段で訴えることを思いついた。
 住民たちはお金を工面して数百枚の「臭」と印字された垂れ幕を作成し、各家庭に配布。1~2カ月前から工場からの排気ガスに対する不満や心配をこの“無言の方法”で訴えている。

 この地区を管轄する杏浜街道事務所の環境衛生管理センターの担当者によれば、同センターは住民からの意見が寄せられて以降、すでに何度が現場を訪れて測定器でモニタリングを実施。
 結果はまだ判明していないが、住宅地の付近にある2棟の工場が異臭源の原因である可能性が高いため、これらの工場側の環境保護の担当者と協力して調査を進めているという。

 住民たちの無言の訴えが功を奏し、関係部門もようやく問題解決に乗り出した気配だ。
 しかし、一部の住民はまだあの垂れ幕を外す気はないという。
 なぜなら
 「空気が本当にきれいになってからでも外すのは遅くないから」
だそうだ。



【自然生態系破壊:中国】

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大気汚染対策、中国市場に新たなビジネスチャンスが:中国政府、27兆円投入

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●10日、中国・大連で開催される「夏季ダボス会議」を前に、李克強首相は小島三菱商事会長らと会談、「中国は、汚染が発生した後になって対策を講じるような従来のやり方を望まないし、そうしてはならない」と語り、環境問題に対する強い決意を示した。


レコードチャイナ 配信日時:2013年9月11日 17時35分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=76665&type=0

李克強首相が小島三菱商事会長らと会談、環境対策で強い決意
=「夏季ダボス会議」前に―中国

 2013年9月10日、中国・大連で11日から開催される「夏季ダボス会議(Annual Meeting of the New Champions)」を前に、中国の李克強(リー・クーチャン)首相が会議に出席する企業代表者と会談を行った。
 その中で、三菱商事の小島順彦取締役会長が中国の環境汚染問題について質問し、李首相は
 「中国は、汚染が発生した後になって対策を講じるような従来のやり方を望まないし、そうしてはならない」
と答え、環境問題に対する強い決意を示した。
 中国メディア・新華網が伝えた。

 会談の席上で、小島順彦会長は
 「中国政府は環境問題に真剣に取り組み、一連の施策によってその改善に動き出した。
 ただしそれでも、中国経済の急速な発展にともなって、環境汚染はさらに突出した問題となってきている。
 中国は、汚染が発生して初めて対応に転じるような従来のやり方を避けられないように思えるが、中国政府はどのような措置を採用してこれを改善するのか」
と質問した。

 これに対し、李首相は
 「中国の30年あまりに及ぶ改革・発展は、西側先進諸国が数百年の時間をかけて進んできた道を一気に駆け抜けてきたと言っても過言ではない。
 従って、環境など多くの問題が短期間に集中的に出現したが、これはある種の特殊な現象である。
 これまでの先進国家の歴史を顧みれば、確かに“汚染が発生してから対応に動く”と言う表現を当てはめることができる。
 一部の汚染問題が深刻化した現在の状況は、ずさんな発展モデルにも原因があるだろう」
と現状を分析した。

 さらに、
 「しかし、中国は従来の対応方法を踏襲するつもりはないし、そうしてはならない」
と語り、祖先が残してくれた美しい自然は、未来の子どもたちも当然のごとく享受できるものであり、そのためには現代の人々が責任感を持つ必要があると強調した。

 続けて、
 「近代化の実現は中国13億人の共同の意志であり、強い願望でもあるが、我々は“発展の中で保護し、保護の中で発展する”という特色ある独自の近代化を進めなければならない」
とし、
 「人々の健康に直接影響を及ぼす大気や水、土壌から着手するとともに、改善のパワーを大幅に増加させ、
 時代遅れとなった過剰な生産能力を徹底して淘汰していく」
と語った。

 また、今年初めに大きな問題となった北京の大気汚染問題に触れ、
 「今後一定の期間内に、北京・天津・河北省地区で石炭消費量8000万トンを削減する」
と対策を示し、「これはあくまでも(環境対策の)一例に過ぎない」
と強調した。



レコードチャイナ 配信日時:2013年9月11日 6時0分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=76606&type=0

大気汚染対策、中国市場に新たなビジネスチャンス生む
=中国政府、27兆円投入―米誌

 2013年9月9日、参考消息(電子版)によると、米誌アトランティックはこのほど、中国政府は今後5年間で2750億ドル(約27兆5000億円)を投じて大気汚染対策を行うことを明らかにしたが、国民は政府の対応を待たず、多くの人が空気清浄機を買うなどの対策を行っていると伝えた。

 中国では空気清浄機の売り上げが急増しており、2012年に販売された空気清浄機は約300万台で、前年比50%も増えている。
 さらに、1月に発生した極めて深刻な大気汚染が空気清浄機の需要を大きくするきっかけとなった。
 大手家電小売チェーン・蘇寧電器によると、今年1~4月の空気清浄機販売台数は前年同期比で170%増加した。

 大気汚染で利益を上げているのは家電販売店だけではない。
 植物を使った“天然の空気清浄機”も人気となっており、ネットショッピングモール・淘宝(タオバオ)では空気清浄能力の高いとされる植物を扱う店が数百店もある。
 機能性マスクも販売が伸びている。

 また、オフィスや住居の大気汚染対策を請け負う企業も現れている。
 500~800元(約8000~1万3000円)の費用で室内の大気・水質汚染の診断を行い、問題解決のアドバイスを行うというこの会社は、当初は在留外国人向けにサービスを展開していたが、ここ半年で中国人からのオファーが殺到しているという。

 中国では汚染対策が進み、PM2.5など大気汚染も軽減されつつあるが、人々は信頼できる情報が得られておらず、不安は日に日に増している。



ロイター 2013年 09月 12日 14:27 JST
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE98B03020130912?feedType=RSS&feedName=topNews

中国が大気汚染対策を発表、石炭消費削減などで新たな目標設定

[北京 12日 ロイター] -
 中国政府は12日、大気汚染問題の解決に向けた新たな総合計画を発表した。
 エネルギー消費に占める石炭の割合を減らし、原子力や天然ガスの利用を増やすとともに、汚染を引き起こしている老朽化した製鉄所やセメント工場、アルミ精錬所を閉鎖する。

 政府のウェブサイトで公表された計画によると、政府は国内のエネルギー総消費量のうち石炭が占める割合を2017年までに65%以下とすることを目指す。
 昨年は66.8%だった。

 また、非化石燃料エネルギーの割合を2017年までに13%に高める。
 昨年の割合は11.4%で、従来の目標は2020年までに15%を目指すものだった。

 原発発電容量については2017年までに現在の12.5ギガワットから50ギガワットに高める。
 2020年までに58ギガワットとする従来の目標がやや前倒しされた格好だ。

 政府はまた、2015年末までに、北部の北京・天津・河北省や、東部・南東部の長江デルタ、珠江デルタといった主要工業地帯をカバーする天然ガス幹線パイプラインの輸送能力を1500億立方メートル増やす一方、こうした工業地帯への火力発電所の新設認可を停止する。

 さらに、大気汚染を引き起こしている老朽化した工業施設の閉鎖を加速させ、2017年までに沿岸部への工場移転を基本的に完了させるとともに、汚染と過剰生産能力の問題に対処することを目指す。

 具体的には、2015年までに老朽化した工業施設を閉鎖する目標を2014年に前倒しし、
 過剰生産能力の問題を抱える産業については未承認プロジェクトの建設をすべて中止する。

 政府はまた、新たな自動車燃料基準の導入を急ぐとし、2014年末までにすべてのディーゼル燃料に「国4」基準を適用し、主要工業地帯ではより厳しい「国5」基準を2015年末までに適用する方針を示した。

*情報を追加して再送します。



【自然生態系破壊:中国】

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2013年9月2日月曜日

ロシア極東部の大洪水で黒竜江の水位上昇、中露の国境が変わる可能性も

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●31日、環球時報は記事「ロシア極東部の大洪水で黒竜江の水位上昇、中露の国境が変わる可能性も」を掲載した。中露の国境となっている黒竜江(アムール川)の流れが変わる可能性もあるという。写真はアムール川。


レコードチャイナ 配信日時:2013年9月1日 20時3分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=76229&type=0

ロシア極東部の大洪水で黒竜江の水位上昇、中露の国境が変わる可能性も―中国紙

2013年8月31日、環球時報は記事「ロシア極東部の大洪水で黒竜江の水位上昇、中露の国境が変わる可能性も」を掲載した。

現在、ロシア極東部は大洪水に見舞われている。被災面積は100万平方キロメートルに達し、市民10万人の命が危機にさらされている。洪水は中露国境の川、黒竜江(アムール川)の水位を大きく上昇させた。

黒竜江とウスリー川の合流点に位置する大ウスリー島(黒瞎子島)。東はロシア連邦、西は中国に属している此島も水没しようとしている。すでに一般住民の避難は完了したが、国境防衛軍は今なお駐屯している。

もっとも黒竜江にとって洪水はこれまでも繰り返されてきた事態だと専門家は話す。問題はこれまでもあったように洪水で川の流れが変わる可能性があること。同河川は中露の国境線となっているが、洪水によってその位置が書き換えられる可能性もある。